12garage

主にゲームと映画についての雑記。

貧乏なおれやおまえたちがsteamで遊ぶべき名作安価ゲーム

よくきたな。おれはAKLOだ。毎月気が向いたときにセールで買ったゲームのレビューを書いてフレンドのアクティビティ欄をやたら散らかすのを趣味としている。自慢ではないがおれはとにかく金が無いのでセールのときにWebmoneyを2000円分だけ買ってつぎ込んだりして苦労しているから安牌のゲームを選ぶことには長けているつもりだ。おそらくこの夏も襲い来るだろうsteamサマーセールを見越して、いつも虎視眈々とウィッシュリストを肥やしている。ちなみにメキシコ風の文体が気になるならこちらのミスタ・逆噴射のブロッゴ記事を読め。

今日はそんな中でも新生活を迎えピカピカのPCをそろえたりなどしたニュービーsteamerにオススメなゲームを挙げていく。はてなMarkdown編集はHTMLタグとMarkdown言語がキメラとなってむしろsteamのレビュー欄より破茶目茶に書きづらいが、とくにこの春から新しく大学生になったやつなどは徹てい的にボンクラにしてやるからかくごしろ。

さて、このようなタイトルのエントリを読むということはかなり財布とPC性能に不安があるやつだろう。安心しろ。おれのパソコンは中古払い下げ32bitの一般オフィス用win7ノートパソコンで、それで遊べるやつしかやっていないから、ここ最近のメーカー製PCを買ったやつなら特に問題なく遊べる。また冒頭で述べたとおり、おれはフルプライスで出た最新ゲームを買わせる気もない。ここで挙げていくのはセールで2000円以下になるものだけだ。

いちおう述べておくとintel i5 2520M (2.5GHz 2.5GHz),メモリは4GB(ちょっといじくって3GBスイッチを入れているので実質3GB)になる。当然グラボなどという豪勢なものは積んでいない。


Downwell

安くて面白くて軽くてカエルちゃんを踏みつけられる真のゲームはDownwellだけだ。というのは言い過ぎだが、日本製インディーズゲームのなかでは特に的確にゲームの要点を押さえた、センスの良いミニマルなデザインをしている。足から弾丸を出して敵を撃つか、踏みつけて倒しながら井戸の底へと降りていく。このゲームの基本はそれだけだ。
色調やドット、基本的なゲームシステムは往年のファミコンを思い起こさせるが、プレイすることによって"スタイル"をアンロックすることができる。スタイルによって主人公の性能が変化するので、ミスしがちなプレイヤーなら体力の多いスタイルを選べばいいし、操作でうっかりすることが多いなら滞空時間が長いスタイルを使えばいい。コロブチカを1ループ聞く前にテトリミノを天井まで積んでしまうようなレトロゲームが苦手なやつでもダニー・トレホに斧で殺されることはない。ちょっとやり込めばすぐに馴染めるからあんしんしろ。

FTL: Faster Than Light

steamには本当にすごいゲームが多い。FTLもそのひとつだ。安価でありながらじっくりと煮詰められた良質なゲームを味わうことができる。おれがいつぞやフレンドから贈ってもらったこのゲームは、さながらロシアの苦学生が優しい寮母に振る舞ってもらった温かいボルシチのようなものだ。
FTLは人生ゲームだとか、ドカポンとか桃鉄が好きだったやつには特にオススメしたい。ゲームを起動するとおまえの貧相な宇宙船はハリケーンボンビーのようなRebel(反乱者)軍に猛烈な速度で追われることになるので、マス状に接続された色んな星を巡って資源をかっぱらい、正規軍の本拠地までダッシュで逃げる運命を背負う。ちなみに基本的にお前を護衛する正規軍のやつは居ない。孤立無援だ。
ひどい扱いだろうか?そうでもない。いずれおまえも現地徴発と接収をしまくるひどいやつになるからな。生き残るためにはタフにならなければならない。貰ったボルシチは片っ端から自分で食い、あやしいやつにタダで振る舞うことはするなと教えてくれる。FTLはそういうゲームだ。とはいえ、心正しいやつはそれ相応の見返りを受け取る場合もけっこうあるから好きにプレイしろ。まあどのみち海賊はクズなので皆殺しでいい。

日本語化は公式では対応していないが、有志作成のパッチを当てることで問題なく遊ぶことができる。製作者諸氏に感謝しながら自己責任でつかうことだ。

Terrorhedron

こう思ったことはないか?もし自分の手がたくさん生えてきたら、一度にトンプソンやロケット・ランチャーやヌカ・ランチャーを同時に構えることができるのに……と。
このゲームはそんなあほな願いを叶えてくれる3Dタワー・ディッフェンスゲームだ。従来のこういったゲームは、ひとつのところにひとつのユニットしか置けない。置くためには泣く泣く強化したユニットを破壊して足場を空ける必要がある。それがメキシコのルールだからだ。しかしTerrorhedronはタルサドゥームに従ってそんなじゃあくな行為をせずともおまえの欲求にこたえてくれる。足場がない?だったら足場を足場に置けばいいのだ。こうしておまえはコストの許す限り無限にニョキニョキと足場に足場を生やし、思う存分キモい砲台タワーを構築することができる。ちなみに砲台には簡易的なカスタムAIが搭載されており、指示してやれば優先する攻撃目標を変えたりすることができるうえ、ステージ自体が3D構造になっているから射線などをよく考える必要があり戦略に深みがある。セールを待たなくても値段が2ケタだからまあ買っておけ。

Hieroglyphika

スッチームでゲームを買っていると必ず直面する問題。そう、英語がわからない。どんなに安くておもしろいゲームでもやたらログボックスをアルファベットで埋めてこられるとガラガラヘビに咬まれたように悶絶してしぬ。おれやおまえたち貧乏ゲーマーのだいたいはそうだ。
ただしこのゲームに関してはそのような悩みはいっさいないと言っていいだろう。なぜか?そもそも言葉がないからだ。ヒエログリフィカ……象形文字しかそんざいしない。英語どころかまず既存の言語文法というものに頼っているおれたち人類すべての惰弱さを見抜いているのだ。よってこの作品の中では矢印とかアラビア数字とかしか出てこない。エジプトの真のおとこは象形文字ですべてを語る。とはいえ、ゲームそのものは極めてオーソドックスなターン制ローグライクRPGで、風来のシレンとかトルネコをやったやつなら特に困ることもないだろう。敵をたおし、アイテムを集めながらただ画面右の方に進んでいけばいいだけだ。歴史的文化財を片っ端から破壊し、全身をナイルのトレンドスタイルでカッチリ固めて戦うのだ。そうすればおまえもきっと一人前のエジプトせんしになれるだろう。

Unturned

F2Pという分野をしっているか?Free 2(to) Playの略だ。おれはアメリカ語がわからないのでさっぱりだがおそらく日本で言う基本無料というやつだろう。ただしsteamという巨大市場はサバンナより遥かに厳しい。日本のひ弱なスタミナ制スマッホゲームや金を払えば敵に必ず勝てるゲームなどがノコノコと迷い込めばPay 2 Win(払えば勝てる、勝つために金を払え)などとプロスチーマーのnot recommendedマチェーテで真っ二つにされる。
そんななかで未だにサムズアップを勝ち得ているUnturnedは本物のF2Pと言っていいだろう。間の抜けたキャラクターからは想像できないだろうが、実にやりごたえのあるサバイバル・サンドボックスゲームだ。サンドボックスというとおまえたちは、すぐにやれマインなんとかだ、パクリだというが、Unturnedはそのようなハウスで栽培された温室ゲームではない。ここはメキシコだ。そしてゾンビだ。この世界に放り込まれる者はみなひん弱な肉体、なおかつ服を見つけるまでは文字通り全裸で生活することを余儀なくされる。雪山ステージでも容赦はない。メキシコをナメてかかったおまえたちは気温や乾きに苦しみ、衛生状態に苦しみ、そして飢えに苦しむことになる。そしてさまよった挙句に道端で拾ったあやしいベリーを口に入れて幻覚を見たまま高所から足を滑らせ、骨折したままゾンビに囲まれてむさぼり食われて死ぬ。
だがまあ、厳しいだけのゲームではない。棒きれでもなんでも拾って距離を取りながら敵を殴打すれば、ダメージを抑えながら経験値を得てクラフトなどにスキルを振れる。Unturnedはおまえをタフにするゲームだ。無料で遊べるからまずはダウンロードオーしてからプレイするか考えるのもいいだろう。

ちなみに見た目通りグロい表現はほぼない。そういうのが苦手なゲーマーでも大丈夫だ。


ざっと紹介するとこんなものだ。まあ、好きに選んだりして遊べ。おれは記事のはじめにも書いたとおりsteamであほほどレビューを書いているし、ここで紹介したゲームにも書いているから、そこからレビューを辿っていい感じのゲームを探すのもいいだろう。少なくともこの記事よりは真面目に紹介しているから読みやすいはずだ。また、おれよりも沢山ましな紹介を書いているキュレーターがいっぱいいるので、彼らを頼ってもいいだろう。