Virtual DJでミックスを作ってDJごっこをしてみた
おばんどす。
Twitterでの友人がMIX CLOUDにMIXをアップロードしていたのを聞いて、なんとなくやりたくなりDJ MIXを作ってみました。よければ聞きながら読んで下さい。
もくじ
そうだ、MIX作ろう
そもそもDJミックスってなんだよ、というところから話すと、DJがクラブとかでやってるあれ(プレイ)をまとめて一本の曲としたものです。それを作りました。
ミックスはDJにとっての「こんな感じでDJやってます」といういわばポートレートのようなものであり、仕事そのものでもあるらしいです。
(本当であればきっかけとなったフォロワーのMIXをここに貼るべきですが、ちょっと権利的にアレがアレしている音源だったのでここはやめておきます。許してクレメンス)
今回は自分の持っている音源からハウスだったりゲーム音楽だったりを見繕い、Virtual DJというソフトで再生しながら録音。それをMIX CLOUDにアップロードしたという流れです。
なんでネットに曲があんだよ!?著作権はどうなってんだ著作権は!
というと当然そのあたりが気になるワッカさんがいると思うのでMIX CLOUDについて説明しておきます。
MIX CLOUDとはDJたちが作ったミックスをアップロードするサイトで、様々なジャンルのものを聞くことができます。そういった世界中のDJたちが安心して利用できるサイトなので「なぜそんなアップロードし放題のところが許されているのか?」というのもちゃんと理由があります。
ニコニコ動画なんかもやっている管理方法なんですが、ユーザーたちがアップロードする作品に含まれる曲の権利元の団体(JASRACとか)とMIX CLOUDの運営が包括的に契約を結んでおり、運営側がまとめて使用料を支払っているというかたちです。これによりミックステープ本来の「目立たなかったけど良い曲にスポットライトを当てる」という目的に、ちゃんとアーティストへの還元が付随しているというわけですね。よって楽曲の使用に関しては、MIX CLOUD側の規約さえ守れば権利的にクリーンとなります。
作るぜ!!!!!!!!!
これからつくる人ももしかしたらここを見るかもと思ったので、ミックスを作るに当たりどんなことをやってきたかをざっくり書いておきます。
以前、音楽のBPMを調べるために雰囲気でインストールしたVirtual DJという無料のDJソフトが有ったので、僕はそれを使っています。
ちなみに、ミックスのやり方についてはこちらの方の記事を参考にさせていただきました。ClusterというVR空間アプリのなかで人と集まって聞く目的で書かれているそうですが、操作方法ややることについてはそのまんま参考になります。非常にわかりやすいため、ご紹介させていただくことで僕がこの記事で説明すべき内容が8割くらい消し飛びました。省力化!!
基本的にはこの方の記事の通りAuto mixにポイポイ音源を放り込み、フェードアウトポイントをいじくって「どのへんでキュー打ち*1しようかな~」とチクチクやっていればOKです。僕も徹夜でチクチクやりました。
チクチクやるのが終わったら設定画面の「録音する」タブからファイル名と保存場所、保存形式を決めてから再生すれば、プレイの内容ごと録音して出力できます。
ちなみに出力する前に「オプション」タブから"recordWriteCueFile"をオンにしておくと、だいたいどのあたりで曲が変わってたっけ?というのをいっしょに出力してくれるので勧めておきます。
工夫したこと
大したことではないですが今回やってみたこともついでに書いておきます。
BPMとキーを極力Autoで変えない
Auto mixというかこれはディスクのとこに直接曲を放り込んでもそうなるのですが、Virtual DJは曲から曲へクロスフェードなどでつなぐときにBPMを勝手にそろえてキーを変えてくれる機能がついてます。中にちっちゃいとんかつDJアゲ太郎でも入ってるんスかね?ただまあ僕はなんというか聞いていてちょっとキモいな……と思ったのでこの機能を切って自動アゲ太郎を🔥FIRE🔥し、そもそも最初から近いBPMの曲同士を選んでつなぐというめちゃめちゃアナログな解決をいたしました。
ほんとうは曲をつなぐ瞬間にスクラッチをしたり、何小節かループを入れてやるとAutoで合わせてあっても問題なくノリノリで聞けると思いますが、僕は「好き勝手つなぎまくって1時間40分という狂った総再生時間になったMIXのすべてをいい感じにプレイできる集中力なんかねェな」と思ったのでやめました。その結果ミックスの展開と山場だけでなくすべての曲のBPMを考慮しながら並べていく地獄の作業が追加され、結局プレイで頑張るより長い制作時間が費やされているのであまりオススメはしないでおきます。僕はバカなのでやりました。
インタールードを挟む
じゃあBPMや曲の雰囲気が全く違うときはどうつなぐの?って問題が当然出てきますが、そこは曲を一回終わらせたりインタールードを挟んで解決しています。
たとえばGreylのリミックスである"jojo bloody stream"から、ベンテンチョウリスペクトな2 melloの"Getaway"へつなぐときは同氏の"Jet Set Classic"を挟んでジェットセットラジオ本家風にしてみました。"富士山"もその前の曲と毛色が違いすぎるのでDaft PunkのDiscoveryから"On / Off"を持ってきてザッピング音を挟んでいます。
後から思い返すとほかのつなぎ方があんまり上手くないような気がして不安になりますが、"Reach Out"から"Give a Lil Bit Black"へのつなぎ方は気に入って「誰これ繋いだん?DJうまおじゃん……」と自画自賛しております。ンゥ~ン!つないだのは~~俺ッ!俺~~!!!俺!俺!Ole!Ole!!!!
MIX CLOUDの規約にのっとった曲数にする
ここはミックスをアップロードするなら最初に気にしておいたほうがいいですね。
規約にも書かれていますが、
同じアーティストは4曲まで
1枚のアルバムからは3曲まで
これを守らないと曲をキューでフェードアウトさせるどころかミックスの存在自体がスーッとフェードアウトしていくので、曲順を決める前に把握しておいてください。順番を組み終わってから気づくと悲惨ですからね。
できたぜ!!!!!!!!
そうして産地のDJ(わし)から皆様のもとへと届けられたミックスがそちらの今聞いていただいているものとなります。✌ 私が作りました ✌
初めてのミックス作成RTAを完走した感想としては、ループやスクラッチを活用したかったなという部分もありますがおおむねできることはやった達成感があります。本当は音圧を上げてマスタリングして、とくに聴かせたい曲の入りをもっとインパクトあるものにしたりしたかったんですが、終わりが無いと思ってやめました。
実質的にかかった時間としてはだいたい3日くらいですが、先に曲順の構想を練ってどんな曲を使うか決めておけば2日とかからず作れるかなと思います。
みなさんもぜひ好きな曲をつないでミックスしてみたり、MIX CLOUDで新たな曲をディグってみてください。おもしろいですよ。
いじょうです。
<了>
*1:曲の頭出しと、前の曲に繋げることを指す