12garage

主にゲームと映画についての雑記。

【Steam】おまえをローグの国へ連れて行く

 よくきたな。おれは逆噴射エイク郎だ。 おれは数日前、騎士の国カジミエーシュの闘技場に立っていた。


 スタジアムの熱狂、巨大企業の広告ネオンがおれの目をうるさく突き刺す。立ちはだかるは悪名だかきブラッドボイル騎士団の中堅。すでに持久戦にもつれこみ互いに息を切らしているが・・・ゆだんならぬ相手だ。おそらくこちらの弾切れを狙っての防戦であろう。おれはリボルバーの残弾をカウントする。右に3、左に2、スピードローダーはもうない。5発で勝負を決める必要がある。だが、ヤツに銃弾が通用しないことは先刻実証済みだ。ここカジミエーシュでは装備に自由がきき、たとえばスポンサーにアーマーの企業があれば、銃弾や榴弾を―――たとえばギターケースに仕込んだロケットランチャーすらも―――受け止める鎧を身につけられる・・・カネ次第で。おれは血のまじったツバを吐く。しんのおとこたちのぶつかり合いを期待したおれは、ここ数戦でイヤというほどに思い知らされてきたのだった。騎士の名を借りた企業同士の代理戦争、Pay2Winに次ぐPay2Win・・・・札束同士のつまらんイクサへの失望を。だが、それもここで終わりを告げる。
 おれは一直線に駆け出し、ポンチョを投げつける。「こしゃくなマネを!」騎士がまっぷたつに布地を引き裂いた隙にふところにすべり込む。おれは0インチ射撃を繰り出した!BLAM!とうぜん弾かれる。「デガージュ!銃撃は無意味だとわからんのか?サルめ!」しかし腰抜けが悪罵をはっした瞬間、おれはすでに回転を始めていた。銃撃の反動をのせ、右手に握った改造M19のメタルスパイクグリップを騎士の喉元めがけて叩き込む!「オゴーッ!!!」BLAM!左から発砲!銃撃の反動をのせ、左手に握った改造M19の裏拳を騎士の喉元めがけて叩き込む!「オゴーッ!!!」BLAM!右手に握った改造M19のメタルスパイクグリップを・・・防がれる!
 「ゴボボ・・・・小僧、見切ったぞ!格闘なら騎士の有利!そのままコマのようにでも踊っておれ、もはや急所狙いの打撃は・・・・」「踊り?すまんがダンスはからっきしでな」おれは跳躍し、ピタリと騎士のヘルムに狙いをつけマグナムを同時発射した。銃口が火を吹く!BBLLAAMM!!「くどい!効かぬぞ!」そのまま縦に回転、回転、回転回転回転!勢いをのせ、右足左足の鉄芯を仕込んだブーツヒールで騎士のヘルムを強打、強打!「アディオス・アミーゴ!!」「グワーーーーッ!!!」伝説の賞金稼ぎ、マスター・ソーイチローが編み出したと伝わるデスペラード暗黒拳法がひとつ・・・マリアッチ・カカトオトシだ!重厚なアーマーをつらぬく二連衝撃にたまらず脳震盪!騎士の巨体が倒れ伏した!
 「とくにデュエットがダメなんだ。足クセがわるすぎる」おれはズタズタのポンチョだったものを拾い、ホコリを払った。


 「南米騎士!一言おねがいします!!」「帰国の理由をおしえてください!南米騎士!!」「ベジ・タコス社から公式スポンサー契約のオファーをされていましたよね!?」おれは闘技場の出入り口に殺到する記者どもを押しのけた。マネー、マネー、マネー・・・・メタバースにむらがるNFT集団めいたこの国の拝金主義にはうんざりする。サングラスをとり、おれは答えた。「おまえたちのごっこ遊びにはもう飽きた。不屈の祭典・・・・しんの戦場がおれを呼ぶ」
 その足で日本行きのフライトチケットを予約すると、おれはSteamでまだ見ぬ黄金のゲームに思いを馳せた。






※記事のリスペクト元:[逆噴射聡一郎先生](https://diehardtales.com/n/n73ec21c8457b)

独特な観点からレビューをおこなう社会派コラムニスト。しんのおとこでありゲーマー。


 さて、今回のSteamフェスティバルはローグ系にスポットライトを当てたものだ。記号でしめされたマップを頼りにランダム生成のダンジョンに挑む元祖・ローグから枝分かれして、アクションゲ0ムやターン制シミュレーションにローグのエッセンスを取り込んだローグライク、そしてさらにローグライクを遊びやすくしたローグライト・・・・がメインとなっている。そのあたりのせつめいはSteamに記事があるからそこを読めばいいだろう。
 そして、ゲイブがトチ狂ったのか太っ腹すぎるのか、ソウルライクメトロイドヴァニアまでセール対象になっている。え、ナンデ・・・? まあ、それもまたしんのおとこが遊ぶべき良いゲ0ムが揃ったジャンルなので遊べばいいとおもう。適当にやれ。
 今回もおれの知っているゲームの中から数タイトル紹介しておこう。おまえをローグの国へ連れて行く。


続きを読む

Hey Jude.

 田山花袋という近代文学の作家がいるんですけども。


 田山花袋
 このひとが何した人かっていうと、「蒲団」という作品を書いて有名になった人なんですね。まあ百年前の近代文学作品について今更ネタバレを気にするのは近現代文の教師くらいしかおらんやろと思うので書いてしまいますが、「嫁さんと子供がいる小説家が自分の女弟子にうっすらと淡い恋をいだくも、男の弟子と良い仲になっていくのが気に食わなくて破門して追い出してしまう」という田山花袋自身の経験をもとにした内容の小説なんですね。こういう自分の人生経験をもとに少しだけぼかして作品にする小説のスタイルは「私小説」といって、この人の作品から爆発的にヒットして「自然主義」というムーヴメントが立ち上がるくらいになったジャンルです。


 今日はそういう、自分の身の回りのことの日記を書こうかと思います。


 ※差別的意図はありませんが、本記事には精神疾患について触れる箇所が出てくるため、センシティブな方は閲覧をお控えください


続きを読む

雑記:サブスクライブで普段聴かない曲を聴いた(Ado,Creepy nuts)

 久しぶりに日記らしい日記を書くのですが、最近は通勤の時間を活かして普段聴かない曲を聴いています。

 オーディオプレイヤーをShanling M6というちょっといい感じのアンドロイド搭載型のものに買い替えたのもあり、アマプラを使いつつ話題の曲を聴いたり。Creepy nutsとかAdoさんに触れてみたのでそのへんの感想をダラダラ書きます。

続きを読む

爆発オチが目の前を染めて広がる ~ 藤本タツキ「さよなら絵梨」感想


”どうせなら嘘の話をしよう 苦い結末でも笑いながらそう作るものだろ どんなことも消えない小さな痛みも 雲の上で笑って観られるように”

―――星野源「フィルム」





f:id:AKLO:20220416035615j:plain

ジャンプラで「さよなら絵梨」が公開されました。




 最近はヒマがあればエルデをうろつくかホージンに顎で使われてFreshPoundの殴りをパリイしてばっかりで映画観てなかったので、さよなら絵梨を読むにあたってちゃんとぼくのエリを観ました。ヴァンパイアの出てくる映画といえばおれはリンカーン秘密の書くらいしか見てないので、あんなに可愛い天使みたいな少年のオスカーが振る舞いひとつでガラッと印象変わってすげえなとしみじみしています。

 さよなら絵梨、ほんまオモロイですね。構成もすげえけど、何より爆発オチが本当に笑えていい。「知らね~~~~!俺は好き勝手やったからよ!!あとは読者のてめーらで勝手にやってろ!!!じゃあな!!!!!」という意思を感じる。おれはスペース☆ダンディとかがめちゃくちゃ好きなタイプなんで、実力のある作家が好き放題やったあとにこういう爆発オチを出してくると笑い転げながら手を叩きます。


 さて、例によって感想を書いていきたいのですが、本当であればこの作品はとくにあれがどうでこうで……と考える必要がない作品だとは思います。「アウトレイジ ビヨンド」についてビートたけしが「カルトとかアート映画と言われないために目や表情でやることをすべてわざわざセリフにした」と言っているように、この作品も過去作と比べてやっていることや思っていることをキャラクターにたくさん喋らせているのでわかりやすいです。つまり明確に「楽しんでくれや」とエンターテイメントで作ってる作品だと思われるので考えたり読み込む必要があるかないかでいえば……たぶんないのですが、書くとおれが楽しいので感想を書こうかなと思います。
 いつものことながら予防線を張っておきますが、本記事はただ場末でくだを巻いてるだけの感想であり考察やら公式解釈やらではありません。
 また、「さよなら絵梨」本編に対するネタバレ、藤本タツキ「さよなら絵梨」本編内の画像の引用といくつかの映画の核心に触れるため、そういうのが苦手な人はブラウザバックかウィンドウをそっと閉じてください。


続きを読む

IGNはそろそろ己のヤバい所業を振り返ってください―――エルデンリングにかこつけフロムを語る例の記事は読まなくていい

 あのですね。僕もよくないとは思ってるんですね。何かあるたびにキレて記事書くの、自分でも負の行為だな……という自覚はあるんですよ。ですが今日は皆さんにお伝えしなければならないことがあって記事を書いています。とくにエルデンリングからフロム・ソフトウェアに触れ始めた人に向けて。

 とはいえ、もう何かあるたびにじっくり書いていくとしんどいので、要点をまとめていきます。

続きを読む

春なのでモテたい

 今朝、なんとはなしにタイムラインをツイツイと眺めていると、ラブコメディ漫画が流れてきた。ランプをこすって出てきた魔人がとくに何するわけでもないので自分で自分磨きをする…という作品だった。面白かった。


続きを読む