雑記:箱庭オーディオ番外編 MusicBeeに無料VSTプラグインのサチュレーターでちょっとだけ真空管気分になろう
今日は平日でちょっと忙しいのでパパっと短い記事を書きます。オーディオの記事です。
ちょっとした思いつきから試したことがあったので、メモ程度に。
もくじ
MusicBeeにVSTプラグインを入れて真空管系サチュレーターをかけてみる
「オフチョガットしたテフをマフガットしてリットにします」みたいなぶっ飛んだ見出しから始めてしまいましたが、簡単に言うと「タダで真空管オーディオごっこをして遊んでみよう!」という記事です。
まずVSTプラグインの話から始めます。
これは宅録とか音楽を作っている方々が使っている、パソコン上のエフェクター規格のことを言っています。ものすごく平たく言うと、音を加工するソフトといったところです。これを通すことにより、アーティストのひとたちはわざとローファイな音源を作ったり、ベースをバキバキに太くしたりしているんですね。
このVSTプラグインのなかにはそれこそエコーからディストーションからいろいろなものがあるんですが、なかには「サチュレーター」という音に倍音を添加したりするジャンルのものがあり、この中に真空管の挙動をサンプリングして再現したものなどもあるのですね。
こいつを利用することで、もちろんピュアオーディオからは遠い話になりますけれども、意図的に音を真空管風に加工しよう!という目論見なわけです。
準備:プレーヤーソフトをプラグインで拡張する
今の時代、パソコンで音楽を聞くにもいろいろあるとは思いますが、foobar2000やMusicBeeといったフリーのプレーヤーソフトは、後付でいろいろ機能を追加する事ができる便利な仕様があります。
これらのソフトはそのままでもDSPというエフェクターソフトをかける事ができますし、インターネット上にこのDSPもそれなりに趣味で作った人達によってフリーでアップロードされているので、それを頂いてきて使うという手もあります。ちなみに真空管風に音を歪ませるDSPもあります。
ただ、機能を拡張することで一部のVSTを使うことができるようになるので、せっかくだからそいつも使えるようにして入れちゃおうぜ!という狙いですね。
DSPはあくまでも、音楽プレイヤーのイコライザーとして使うために有志が作成してくれているわけですから、分母としては比較的小さいです。しかしVSTはどうかというと、世の中に音楽を作っている人やメーカーが星の数ほどたくさんいて、そのたくさんの人向けにVSTが存在するため、音に詳しい正規の音楽関係メーカーが作っていたり、圧倒的に数が多いということになります。これを使わない手はないでしょう!
私は普段からMusicBeeを使っているので、「VSTを使えるようにするMusicBeeのプラグイン」(なんかプラグインプラグイン言うててややこしいな)を入れることですぐに対応できました。
※そのとき参考にしたサイト様:
VSTプラグインを入れる
あとは適当にフォルダ作って入れるだけ。MusicBeeからは設定のプラグインからそのフォルダパスを指定してやり、DSP効果のところにVSTが追加されているのでそれをオンにすれば使えます。
ただ、VSTによって相性があるらしい…。ものによっては使えたり使えなかったりだったので使えたものだけ紹介します。
※ちなみにMusicBeeのVST拡張プラグインの仕様で参考としてわかったことを書いておきます
・たぶんVST3は対応してない。VST2までのdllファイルは使える
・32bitと64bitだと64bitのほうのファイルを読み込んでるっぽい
・以上の条件を満たしていてもそれでも使えないものがある
Voxengo Tube Amp
名前通りの真空管アンプ風サチュレーターです。
プリセットから真空管アンプを選べば一発でそれっぽくなるため、悩むところもありません。使いやすくていい。ローパスフィルターをかけてわざと古~~い真空管のような低音質にしてみるのも乙ですね。
ただドライヴを一気にいじくるとめちゃくちゃCPU負荷がかかるため、あんまり触らないほうがいいかなあ……。
Ignite Emissary
STL Ignite - Emissary Plug-In Bundlewww.stltones.com
アンプはアンプでもギターアンプだコレ!!!
とはいえパワー管としてですがEL34 / 6L6GC / KT88といった真空管の挙動をサンプリングしており、設定によってこの三種で切り替えられるので、いらない機能をオフにしさえすれば真空管の味をつけるという意味では全然問題なく遊べると思いますし、実際音を太くふくよかにできます。デフォルトではギターアンプとしてゆえにモノ出力ですが、右下のMONOのところをクリックしていじればきちんとステレオにもできます。
とはいえアンプとして使いみちがないかというとそうでもなく、ギタドラのサントラにありったけディストーションかけたろ!みたいな使い方をしても面白いかもしれません。
おわり
平日だからちゃちゃっと書くつもりが朝になってしまった…。
どうでしょうか?あくまで後付の処理で音をいじっているだけなのですが、「音で遊ぶ」ということに関してはかなり効果がある手法ではないかと思います。
こんな奇特なことをやるやつはそういないと思うのですが、VSTでオーディオをいじって聞いてみようという方の参考になれば幸いですね。