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主にゲームと映画についての雑記。

バトルフィールド1の初期銃器と兵科についてのメモ

BF1やタイタンフォール2がGWセールということで、ちょっとした紹介の動画配信などをしてみたものの、やっぱり文章にしたほうが説明しやすいかなということで新兵さん向けの記事を書こうと思う。

詳しい立ち回りなどはBF1wikiによくまとめられているので、特に初期武器や各兵科の戦い方について、個人的に思ったことをメモしておく。今作では武器の解除にウォーボンドを使うため、銃を選ぶときの参考になれば嬉しい。

もくじ

突撃兵


まずはこれ、突撃兵について書いていこう。名前通り、敵につっこんでいく近距離戦に特化した兵科。銃もサブマシンガンやショットガンといった近距離戦のためのものが中心で、現代の銃とあまり使用感が変わらないので初心者にもオススメ。
ただし留意すべき点は、突撃兵のいちばん大きな仕事は対戦車攻撃だということ。敵の乗り物を見つけたらひとまず前線から距離を置き、対戦車ガジェットを使い切るまで死なないようにしたい。第一次世界大戦ボンバーマンと化し、とにかく爆破しまくろう。

MP18

初期装備のMP18(塹壕)は、"ザ・普通のSMG"といった感じでとても使いやすい。 普通というと面白みがないように感じるかもしれないが、まだいろいろな機構が試作段階で頭のイカれた銃ばかりのWW1においては、「普通」ということが何よりもありがたいのだ。初心者のうちはわかりにくいかもしれないが、他の兵科の変態銃器を使い込むとイヤでも分かるようになってくる……。
塹壕」という名前がつくモデルすべてに言えることだが、腰だめ撃ちの集弾率が極めて良好で、少しくらいの距離ならADS(サイトを使って狙うこと)をしなくても弾が思い通りに飛ぶ。適当にバラまくだけで結構あたってくれるのがうれしい。反動も小さく、リコイルコントロールで困ることもないだろう。どのようなシチュエーションにもそれなりの対応力があり、よっぽどの距離から撃ってくるスナイパー相手でもなければ「何もできないまま死ぬ」ということが少ない。
ただし、欠点としてレートが低いことが挙げられる…。もちろん、サブマシンガンではあるので他の兵科よりはずっと連射速度が高いのだが、突撃兵の壊れ武器ツートップとして悪名高いAutomaticoに大きく水をあけられているのが痛いところだ。それでいて精度もイマイチ高くはなく、「試作」モデルを使わないと中距離の敵に戦いを仕掛けるのは厳しい。

MP18の使い方としては、とにかく敵との距離感に気を配っていくことが重要だろう。この銃がもっとも得意とするのは「中近距離」なので、ほんの少しだけ敵と距離を取る、といった形で調整していこう。あまり近すぎるとやられやすく、遠すぎるとこれまたやられる。苦手な距離の敵は「あえて無視する」「手を出さないでスポットだけしておく」という処理をしていくのが望ましい。

オススメ武器

突撃兵の武器でオススメなのは、やはりAutomaticoModel-10Aか。
サブマシンガンきってのバカ高い射撃レートを誇るAutomaticoは、ただブッ放すだけで敵がみるみるうちに溶けていく。魔法の杖かなにか?
暴れまわる反動・精度の低さ・上についたマガジンの見づらさとうまく付き合っていけるなら大活躍する。使い所を激しく限定するが、強い銃。
Model 10-Aは「オマエ本当にショットガンか?」という長い射程距離で、特にハンターモデルは笑えるくらいバンバン一撃で敵を倒すことができる。ただし狙いを外してしまったときのリスクが致命的で、次の弾が出るまでが極めて遅い。そういったミスを立て直す能力では、スラムファイア機能で疑似フルオート射撃ができるM97 TrenchGunに分(ぶ)がある。一撃で決めるのが苦手ならM97でドカドカ散弾をぶちまけるほうがいいかもしれない。

看護兵


味方の治療と蘇生をする兵科。非常に頼りになる存在で、コイツがひとり前線にいてくれるだけで粘り強さが全く違う。自分で自分を回復することもできるのでやたらと死ににくく、何かとダメージを喰らいやすい初心者にもオススメ。味方のケツにくっついていって回復してやるだけでどんどんポイントが入るし、ライフルグレネードをポンポン撃ち込むだけで敵が死ぬ。何だコイツ。つえーぞ。
ただ、全般的に銃のレートが低く、よく狙って撃たないとなかなか敵に当てられないのが痛い。構えていないときの精度が悪く、とっさの腰だめ撃ちが全く信用ならないこともつらい。近距離戦に少し弱い兵科なので、「ドンパチやってるところからちょっと離れた位置からサポートする」ということを考えて動くと活躍できる。

Cei Rigotti(初期仕様)

チェイ・リゴッティと読む。おそらく初心者を最も困らせるであろう初期武器。名前の呼び方からして困惑する。
それなりに高い威力の弾をセミオートとフルオートで切り替えて撃つことができ、この時代の銃としては革新的な機能なのだが、クリップ式リロードが足を引っ張ってしまう。五発をひとまとめにしたクリップを使ってリロードするため、十発ぜんぶ撃ちきって弾倉を空っぽにするか、五発撃ったタイミングで再装填しないと、端数の弾を一発一発手でこめることになる……。およそ初心者向けとはいいがたい。
しかしながら、いざ敵に近づかれてしまったとき、とっさにフルオートで撃てる点は非常に強力。それでいて精度も反動も悪くなく、ギリギリ遠距離戦ができるくらいの威力もある。リロードのことも含め、先の展開を考えながら使いこなすことができれば強い。「他の銃を使った後にこれの良さがわかる」というような玄人向けの銃といえる。

リゴッティとの付き合い方は、「いかに状況をコントロールできるか」ということに尽きる。簡単に言うと中の人の判断力、スペックを問われる。
MP18のときにも触れたが、レートが低いためやたら敵に近づかれると厳しい。うまく敵と距離をとっていきたい。基本的にはセミオートを使ってチマチマと中距離の敵を撃ちながら、いざというときすぐにフルオートに切り替え、突撃してきた敵をビビらずしっかりと狙って処理する神経の図太さが必要だ。あせって腰だめ撃ちをするとかなりの確率で外してしまうので、どっしり構えるべし。
少し遠くの敵を狙う関係上、カスタマイズからアイアンサイトの拡大倍率を高めにしたほうがよいだろう。

オススメ武器

M1907 SL,Selbstlader M1916,Mondragonの三つ。チェイ・リゴッティのアクが強すぎる関係上、初心者はむしろこれらを早く買って乗り換えてしまったほうが良いかもしれない。
M1907は特に「掃討」モデルが使いやすい。M1907のなかではこのモデルのみフルオート射撃が可能で、アンロックに必要なランクも最も低いので初心者には是非オススメしたい。リゴッティの欠点であった装弾数・クリップ問題とは全く無縁で、この銃は二十発装填のマガジンを使う。現代のアサルトカービンにかなり近い性能だといって良いだろう。やや高めの威力の弾をバコバコ連射できるので近距離戦にはめっぽう強い。そのかわり、精度が低く遠距離戦には向いていないのが短所。
反対に、Selbstlader M1916は中距離~遠距離戦に極めて高い適性を持つ。セミオートでしか撃てないが、良好な精度と二十六発装填のバカでかいマガジンで敵を圧倒する。威力が減衰しにくいので当てられさえすればポコポコ敵を倒せる。近距離戦はからっきしなので、味方に援護をお願いしよう。 Mondragonはほとんどスナイパーに片足突っ込んでるセミオートライフルで、針穴に糸を通すような精度を持っている。Selbstlader M1916には装弾数で負けるが、こちらはレートがやや高く、高威力のライフル弾をピンポイントでどんどん叩き込めるのが強い。狙撃モデルはバイポッドがついているのでもう言い逃れができないほどスナイパーライフル。場合によっては狙撃を本職にしているはずの偵察兵すら片付けてしまうことがあるおそろしい銃。

援護兵


やはりその名の通り、味方のサポートに徹する兵科。味方に弾薬を渡すことが可能で、援護兵が近くにいれば撃ち放題撃ちまくってもすぐ補充できる。迫撃砲を使い、直接銃で撃ちにくい位置にいる敵を倒したり、グレネードをクロスボウで射出することができ、敵の大群を足止めするには欠かせない存在。広範囲にダメージを与えて敵の勢いを削ぐ、守りの要(かなめ)。
援護兵が使う軽機関銃は優れた装弾数を誇り、撃って撃って撃ちまくることができる。BFのシステムのひとつである「制圧」に特化しており、当たらなくてもバラまくだけで敵を威嚇し、敵の銃の命中率を下げる効果がある。ただし精度がイマイチ低く、バイポッドを使わないと精密な射撃ができず、腰だめの集弾率もかなり悪いので出会い頭の戦闘はつらいものがある。身を隠しつつ撃てる場所を確保するのが望ましい。

Lewis Gun(軽量)

ルイスガン。スターウォーズやザクマシンガンの元ネタになった機関銃。ピルズヒア!!!!
実に扱いやすい初期武器で使い手を選ばず、きちんと成果を出してくれる。そうそう、こういうのでいいんだよ。こういうので。
LMG全般に言える特徴だが、撃ちはじめの数発の精度が悪いかわりにそのまま撃ち続けることで精度が上がる。援護兵は自前で弾薬箱を用意でき、ドンドン補充できるので撃って撃って撃ちまくろう。また、バイポッドがついているため伏せたときに地面に立てかけたり、立っているときでも段差・窓枠・障害物に取り付けて安定させることができ、反動がほとんどなくなるという利点がある。そのため、撃つときの位置取りが非常に重要になってくる。
装弾数が多いわりにはマガジンの交換が早く、クセのない素直な性能を持っているものの、威力の低さが唯一のネック。敵を倒すまでに少し時間がかかってしまう。したがって身を晒して撃ち続ける時間も長く、目立つので敵から集中砲火を喰らいやすいきちんと身を隠せる場所から撃ったり、マメに移動していくとよい。
尖った部分はないが、最初の一丁として非常に馴染みやすい優秀な武器。

オススメ武器

Lewisがわりと優秀なのでしばらく使い続けても良いが、物足りなくなったら別の機関銃を使うといいだろう。LMGはどれも何かしらの長所があるので、その銃特有の使い方を覚えればきちんと働いてくれる。
バランス型としてはMadsen MGが使いやすい。ルイスより威力が少しだけ勝っており、装弾数はやや減るが使いやすさは増している。同じマガジン式なのでリロードも短めの時間で済むのがうれしい。ただしマガジンが上についているので敵が見づらいのが弱点。
装弾数ではMG15 n.A.が極めて優秀。LMGと聞いて想像するものに最も近いスタイルだろう。もともと百発も装填できるが特に制圧モデルはその倍の二百発マガジンで、バイポッドを立てたコイツの目の前には絶対顔を出したくないくらい恐ろしい。しかしながら、ベルトリンク式であるためリロードに入ってしまうと圧倒的に装填完了までが遅く、腰だめ撃ちの精度が酷いので近距離戦はやや苦手。
M1909 BenetMarcie精度がとても高く、遠距離の敵を叩きのめすにはもってこいの性能。近距離戦もそれなり程度にはできて悪くない。マガジンの形が面白いのも見どころで、Madsenと比べてややロングレンジ向けの調整がされたバランス型マシンガン。
近距離戦をこなすならばBARがいいだろう。装弾数は二十発とマシンガンにしてはかなり少ないが、レートが高く威力も申し分ない。味方と一緒に突っ込んでいくときには非常に役立つし、現代のバトルライフルに近い……というか改造されてなんと今でも使われているため、かなり馴染みやすいだろう。望遠モデルなら遠距離にもきっちり当てていける精度が出るので、慎重に狙えるならこちらもオススメ。

偵察兵


スナイパーライフルを使えることに目が行きがちだが、主な仕事は「敵を発見すること」。そのため、試合展開によってはほとんど射撃をしないことすらある。フレアガンや潜望鏡を使って敵をスポットしまくり、K弾で敵戦車の履帯をぶった切るなど、とにかく裏方のサポートに徹するので「工作員」と言ってもいいかもしれない。その特性上スコアは低くなりがちだが、味方が見逃した敵にいち早く気づいて知らせることで挟み撃ちを回避したりなど、実はチームの命運を握っていると表現しても過言ではない兵科。
スナイパーライフルは扱いが難しい代わりに最大威力もしくはヘッドショットで一撃キルができる。遠距離から敵を仕留めることができるので、銃座に陣取っていたり高いところから機関銃を撃っていたりする厄介な敵を優先して処理することで味方の命を救うことができる。どの地点からなら敵を有利に狙えるか?味方の脅威になっている敵はどれか?ということを常に考えて行動できれば一流の偵察兵。
ただし、近距離戦には徹底的に弱く、レートがあまりにも低いスナイパーライフルでは同時に複数の敵を相手取ることができない。「居る必要がないのに余分な偵察兵がいる」ということは、そのぶん敵を押さえつけるための手数が足りないことを意味する。もしその偵察兵が看護兵として出撃していたら味方を回復できたのに、援護兵だったらLMGで敵を圧倒できたのに、突撃兵だったら爆薬でまとめて敵を吹っ飛ばせたのに……と考えると、かなり戦い慣れしたプレイヤーでなければ味方の迷惑になり得る。貰えるポイントが少なくなりがちなこともあり、初心者にはいろいろな意味でオススメできないので、使うなら少し他の兵科で鍛えてからの方が良い。

SMLE MKⅢ(マークスマン)

基本にして完成形のスナイパーライフル。初期武器だが、狙撃に使うならこれ一丁でだいたい済んでしまう。このジャンルの銃のなかでは十発と多めの装弾数があり、リゴッティのように五発ごとにクリップで装填することもどうせ遠距離戦主体なのだから気にならない。使い勝手もスナイパーライフルはいつの時代だってスナイパーライフルなのでだいたいイメージそのまんまではないかと思われる。ただ、ボルトアクションなので次の弾を手動でコッキングして薬室に送る関係上、連射速度が遅いうえに一発撃つごとにスコープから目を離す必要があることには注意。
これだけではあんまりなので少し付け加えると、SMLEはスナイパーライフルのなかでは少しだけ近めの距離で戦うように調整されている。だいたい中距離~遠距離くらいで使うのが望ましく、超長距離狙撃などはやや得意ではない。装弾数も多いのでそこそこに近めの距離で数撃って当てていこう。

オススメ武器

Gewher M.95はおそらく最もクセがない狙撃銃、中距離くらいの敵を倒すのに向いている。ストレートプル・ボルトを採用しているので、スコープから目を離す必要がないという長所がある。狙撃銃の中ではレートも高い方で、実質セミオートと考えていいため非常に扱いやすい一丁。しかも「エンブロック挿弾子」というクリップを使ってまるごと弾倉内の弾を取り替えるため、ほとんどマガジン式と使い方が変わらず、「今何発撃ったかな」などと考える必要もない。オイ!めちゃくちゃ使いやすいじゃないか! ただ、威力が他より低いので胴体を撃って一発キルできる距離がないこと、弾道が落ちやすいので遠距離狙撃に向いていないことが難点だが、あらかじめ二発で仕留めるモノだと考えて使っていけばさほど問題にはならない。「歩兵」モデルはスコープがついていないが、アイアンサイトで広い視界を確保できるので少しでも前に出て戦いたい武闘派偵察兵にオススメ。
遠・近バランス型のものとしてはRussian 1895が挙げられる。M.95のダントツでやたら早いコッキングには劣るが、レバーアクションによって他のボルトアクションよりはレートが高くなっている。それでいてそこそこの距離までは弾が落ちにくいのである程度ちゃんとした狙撃にも使え、SMLEに近い使用感を持つ。無難な狙撃銃としてはこれがおすすめ。
スナイパーの醍醐味、遠距離狙撃をキメたいならGewher 98だろう。圧倒的に弾速が速く、弾道落下も少ない。スナイパーライフルは遠距離戦をする関係上、弾が重力で落ちていくこと(弾道落下)や、弾が到着するまでのタイムラグを考えて敵の位置を予測しながら撃たなければならないが(偏差射撃)、コイツはそこまで狙いを修正しなくてもよいという利点がある。そのかわり、発射レートは酷いので接近戦は完全に死んでいると考えるべきだろう。突撃兵と近距離で出くわしてしまった場合、もはや棒きれのほうがマシ

まとめ

BFは協力プレイが重要なため、味方のサポートができるなら実はそれほど銃撃戦を意識する必要がない。ガジェットをきっちり使っていき、まあ適当に撃って拠点を確保したり目標を守ればそれでよい。
むしろ初心者が陥りがちなのは敵との戦闘に集中しすぎることで、全体マップをよく見ていないということのほうが多い。もちろんそれを責めるつもりはまったくないが、「敵はどこを攻撃しているだろうか?」「今はこうなっているが、敵はなにか奇襲や挟み撃ちをしてくるのではないか?」ということを考えて動くほうがチームの勝利に貢献できる。ポイントもがっぽり手に入るしね……ウヒヒ………。
たとえ直接の戦いでデスがかさんでしまっても、隠れている敵をスポットすることで未然に裏取りを防げたりするため、戦略を身につけていくと上達が早くなることだろう。ぜひ、いろいろと考えて試していってほしい。
新兵諸氏の健闘と、幸多からんことを祈る。がんばれ!