12garage

主にゲームと映画についての雑記。

最近買ったイヤホンやらヘッドホンやらのレビュー

 最近イヤホンを買ったりヘッドホンを買ったりゲーミング環境を構築したので、そのへんのレビュー記事を書こうと思う。たぶん参考にはならない。



steelseries Arctis5 + DAC


 PS4でサラウンド環境を作るため、SteelSeriesで揃えたセット。

 もともと自分のゲーム動画配信環境がイヤホンと廉価マイクをむりやりヘッドセットとしてPS4に認識させていたのでマイクのオン・オフができなくて面倒くさかった。そんなに苦労するならゲーミングヘッドセットを、ということでArctis5を購入した。

 Arctis5の音質はまあまあ一般的なレベルでそんなに表現力が高いという感じではなかったが、定位感は確保されていてイヤーパッドもタオル地で肌触りも上々、マイクも伸縮できスイッチでミュートしっぱなしにできるので使い心地は極めて良かった。


 その後、Arctisが予想以上に良かったので、DACを付け足すことにした。もともとこのDACはArctisの一番上のモデルとセットでしか売っていなかったらしいのだが、人気だったので個別売りにもなった。
 このDACの特色はバーチャルサラウンド機能で、PS4の光出力からサラウンド音源を拾って解析にかけ、Arctisでサラウンドに聞こえるよう再現してくれるとのこと。自分の調べた限りでは、PS4からサラウンド環境を作れるのはコレかSONY純正のワイヤレスヘッドホンかRazerのものくらいしかなさそうだった。

 Arctisのグレード自体はそれぞれに分かれているが、ヘッドバンドのつくりやBluetoothといった機能面での差しかなく、音を出す部分の構造はほぼ同じという話を聞いたことがあるので、「ならこれでも使えるだろう」ということでサラウンド環境を構築した。
 実際に試したところ想像より遥かに……というほどではなかったが、きちんとサラウンドになっていて臨場感があった。ゲームだけでなくブルーレイで映画を見るときのサラウンド音響にも使えるので、自分としてはわりと満足感がある。
 

 

ゼンハイザー HD599


 噂に聞くゼンハイザーを試してみたくて奮発した。

 オープン型の宿命なので仕方ないが、低音がいまいち出てこない。ただ中〜高音の表現に関しては素晴らしい。
 耳の蒸れもそこまでひどくなく、ベロア素材のおかげでサラッとした触感になっている。プラスチック素材が多めなのでちょっと剛性に不安があるものの、そのおかげで本体がとても軽い。

 低音がわかりやすく弱点なので強く人に勧めるかというと微妙なところがあるが、軽くてつけ心地がいい・ずっと音楽を聞いてても負担になりにくいというポイントはサブ機として強みだと思う。ながらリスニングをする人にはおすすめ。


Razer Hammerhead Duo

 今日買ってきた(タイムリー)

 Arctisは良いんだけど流石に暑くなってくると蒸れがしんどい。暑いときはやはりイヤホンに限るだろうと購入した。
 箱出しの状態なので正確に評価できないが、さすがゲーミングイヤホンだけあって定位感はピカイチ。足音や銃声の方位、距離感を聞き分けやすい。この値段でダイナミックドライバとバランスド・アーマチュアを一基ずつ積んでいるのはかなりのチャレンジだと思う。

 ただ、中音域が少しボワついている印象がある。
 たとえばテスト音源として聞いてみた"ずっと真夜中でいいのに。"のACAねの声がいまいち聞こえづらく、人の話し声の表現はやや苦手なのかもしれない。
 まだ箱出しなので慣れてくればこの辺は解決するかもしれない。いずれにせよゲーミング用途なのでそこまでは問題にならないと思う。


ゼンハイザー IE40 Pro

 神のイヤホンっすわ(クソザコ語彙)


 eイヤホンでもランキング上位に入っている通り、とんでもない解像度と定位感、分離を誇るモンスターイヤホン。ダイナミック一基でこれはすごい。ビビる。

 ハウジングが樹脂なのもあって見た目や構造はなんだかチープに見えるが、一度耳につけて聞くだけでダイナミックドライバにこだわる変態メーカーの偏執的な調整がわかる。
 たとえば先のRazerのHammerheadもそうであるように、高級モデルやそれを意識したイヤホンではダイナミックとバランスド・アーマチュアを数基ずつ積んだりして弱点を補い、表現力を高めたりする。
 ところがゼンハイザーという変態の会社は「二基積んだらふたつで同じ音域を再生したとき音がカブって歪みが出るだろ!」とか何やら彼ら以外にはわけの分からぬことを言い出し頑としてダイナミックドライバひとつだけを積んだイヤホンしか作らない。

 それでこの解像度を実現しているので何かがおかしい。たぶんこのイヤホンの中で空間のよじれみたいなものが生じているとしか考えようがない。意味がわからない。意味がよくわからないのだが十分な量感の低音、丁寧な中音域、刺さらない程度に伸びやかな高音を実現しながら広い空間を表現している。

 これが高級機で2万円オーバーくらいならまあそうだろうなといったところなんだが、なぜか1万円ちょいなのでコストパフォーマンスが異常に高い。
 正直これひとつあれば単純に音楽聞くには十分なので、最近はあまり音楽用のイヤホンを買う気が起きなくなった。
 推しのイヤホン。